GET BACK TOGETHER
「それは……私の話を訊いてくれるため?」

「違うよ」

「じゃあ、どういう……」

「男女が二人で行く所。わかるでしょ?」


そういう意味で誘ったんでしょ?

違うなら、拒否してよ。

お願いだから、俺の思い出の綺麗な絵麻を壊さないで。

絵麻の顔を見据えているとどんどん顔は赤く染まっていく。
俺の言葉を理解したようだ。

「答えは?」

答えない絵麻にもう一度訊くと熱い瞳と目があった。


「……一緒に行く……」


それならもう行こう。

手っ取り早く済ませよう。


俺は愕然としながらも、絵麻の手を掴んだ。


六年振りの絵麻の手。

こんな形で触れることになるなんて。
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