GET BACK TOGETHER
きっと私の顔は真っ赤に違いない。

落ちそうになったことに恥ずかしくなったのではない。

素肌に直接触れている光輝の手を意識しているから。


すると突然手から温もりが消えた。

手から光輝の手が離されてしまったから。

そうだよね、ずっと繋いでくれるわけ、ないよね……。


私はとりあえず体勢を整えて座り直すが、寂しい気持ちが心を襲う。

でもこれが今の私達の距離感なんだ……。


「はい、これ」

落ち込んでいたら、視界にビンゴの紙がぬっと入ってきた。
さっき落ちそうになった時にビンゴの紙を落としていたようで、光輝が床から拾ってくれたようだ。

「ありがとう……」

自分がベンチから落ちそうになったことに今更ながら恥ずかしくなってきて、目のやり場に困った私は紙を受け取ると再びビンゴの紙を見つめる。

「一位が高級ホテルのディナーって凄いな。ペアで三万て」

光輝が言った。
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