GET BACK TOGETHER
好きな、人……?


その叫び声の後、走っていく足音。

すると隠れていた扉が開いた。


「ホラね」

固まっている俺に、嫌味ったらしく笑う佐々木。


嫉妬がグルグル渦巻いている。

あのプレゼントはやっぱり婚約者の物で。

あの後は婚約者と仲直りしてクリスマスを楽しんで。

でも俺の痕はどう説明したわけ?

俺のつけた痕も自分でつけたものだと思ったのか、誤魔化したのか。

それか暗闇ですれば見えないし、何とでも出来るか……。


俺は安心しきっていた。

あの痕があるから大丈夫だって。


これ以上一緒に居たら絵麻にもっとヒドイことをしそうで。


「帰る」

俺はそう言って部屋に戻った。

部屋には絵麻はまだ居なかった。
丁度良い。
今のうちに帰ろう。
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