GET BACK TOGETHER
帰ろうとしたその時、部屋の扉が開いたと思ったらそこに立っていたのは絵麻。

目が合ったが、俺はすぐに外した。


もう絵麻のことが、何処までが本当なのか、分からない……。


「俺、眠くなったから帰るわ」


俺がそう言うとぶりっ子していた女子が「えー!帰らないでよー!」と言った。
「眠いってもう少しで新年じゃん!」と近藤も。

近藤、悪い。

今は此処には居たくない。


「眠いの。じゃあね」

皆にそう告げて扉へ向かう。

絵麻はまだ扉に居た。


俺は絵麻を見る。

絵麻は俺を見ていた。


引き止める気も無いなら俺を見るなよ。

俺は仕事にも支障が出るほどボロボロで限界なのに。


もう、惑わされたくない……


俺は視線を外し、絵麻の横をすり抜けて、そのまま扉から出た。
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