GET BACK TOGETHER
苛々してるのは今日絵麻の誕生日だからかもしれない。

だってあの大晦日から絵麻とは会ってもいないし、連絡もしてないから。

絵麻は今日はあの男と誕生日を祝ってるんだろうな。

俺のことなんてもうどうでも良いんだ。

俺は絵麻にとってオモチャみたいなものだったんだ。


なんて考えていたら突然鼓動がドクンと大きく跳ねた。

ある人物を人混みの中で見つけてしまったから。


少し先にいるの、絵麻だ。

絵麻は俺に気付いているようで此方を目を見開いて固まっていた。


この人だらけの街で、何で今日絵麻を見つけるんだよ……。

しかも絵麻は一人じゃないし、男に寄り添っている。

絵麻がくっついてる男、あの時の男じゃん……。


なんて見ていたら絵麻が俺から顔を逸らした。


そうだよな、その男に俺の存在がバレたら困るもんね……。

ハハッ……笑える。

顔を逸らされて傷付いてる自分が。


「光輝?どうかした?」

隣にいる雪那が俺を覗きこんできた。
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