GET BACK TOGETHER
大知は突然椅子から立ち上がると俺の胸倉を掴んだ。
俺は覚悟して奥歯を噛み締めてから目を瞑るとすぐに頬には強い衝撃が走った。
俺は殴られた勢いで、座っていた椅子から転げ落ちて床に倒れた。
口の中は血の味を感じる。

「意味が分からない!君は彼女を傷付けてたくせに!」

大知は俺を見下ろしながら怒りをぶつける。

アンタの怒りを俺は受け入れる。
反論の余地はないから。

「殴って気が済むなら、気の済むまで殴って下さい」

「なっ!」

ずっと怒りで顔を歪ませてる大知。

「全部、俺が悪いのは分かってます」

俺は床に座ったまま再び目を瞑る。

「落ち着いて下さい。殴ったって何の解決にもなりませんし」

その声に目を開けると冷静な榊原がまた間に立ってくれた。

「……分かってる」

俺から視線を逸らすと苛立ちを堪えるように顔を歪める大知。
すると榊原が俺に振り返る。
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