GET BACK TOGETHER
「でも、この状況に絵麻を追い込んだのは高遠君でしょ!」

前田が声を荒げる。

「君には彼女が居るだろ!」

大知も。
そういえば大知には何も説明してなかった。

「あれは嘘です。俺には彼女はいませんから」

「嘘でも何でもこうなったのは高遠君のせいだよ!」

「君が昨日現れなかったらこんなことにはならなかった!」

「皆落ち着いて。決めるのは絵麻だから」

険悪な雰囲気を察知した榊原がまた間に立ったその時……


「何を?」


前田でも榊原でもない、高いソプラノの声に驚いて振り向くと、ベッドの上の絵麻が目を開けて起き上がっていた。


「絵麻、大丈夫?」

不安そうな顔をした榊原が絵麻の顔を覗き込む。
前田も横から覗き込む。

絵麻は二人を見て、静かに頷いた。
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