GET BACK TOGETHER
「……今の絵麻ちゃん……身体が疲れてるから、暫く休んだ方が良いと思うんだ……」

大知が焦った顔でゆっくりと伝えると、

「私は大丈夫です」

絵麻は無表情でゆっくり答えた。

「実家、帰りづらい?」

今度は榊原が訊くが、

「……」

視線を下に向けて答えない絵麻。

やはり妊娠のことは親には話していないらしいが、それよりも様子がおかしい。

無表情で、感情が全く見えない。
俺の知っているおっとりしている絵麻の雰囲気が微かも感じ取れない。

そんな絵麻を探るするように見ていたら、ゆっくりと顔を動かした絵麻と目が合い、俺は少し驚いてしまった。

絵麻のその瞳が物凄く冷たく感じたから。


「光輝」

また帰れって叫ばれると思っていたら落ち着いて名前を呼んでくれたことに今度は驚いた。

「な、何?」

一呼吸遅れてだが、慌てて絵麻に返事を返した。


「何で居るの?」
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