GET BACK TOGETHER
拷問から解放され、私は席の前で晴々とした顔で「ただいま」と光輝に言った。


「おかえり」

光輝は笑顔で返したが、違和感を覚えた。

なんか、光輝の声がおかしかったような……。

どうおかしいの?と訊かれたら、どう答えていいかわからないけれど。

六年離れていたけれど、ずっと光輝と居たからかな。
声のトーンに違和感を感じたのだけど。


とりあえず腰掛けて、隣の光輝の表情を横目でチラリと窺う。

光輝は俯いている。

やっぱりどことなくおかしい。


「どうかした?」

私はストレートに訊いた。

するとすぐに光輝と目があった。


「何でもない」

笑顔の光輝だ。

……私の考えすぎかな?


「まさか絵麻が当てちゃうとはね、凄いね」

また会話を投げてくれた。

「私もビックリしちゃった」

笑顔で普通の光輝だし、やっぱり私の考えすぎだな。
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