GET BACK TOGETHER
それよりもビンゴのせいで顔が火照りすぎたから化粧が落ちてないか気になってきた。

すぐに確認したかったけれど、ビンゴが終わるのを待つことにした。

光輝が当たるかもしれないし、席を立ったら光輝が移動するかもしれないと思ったから。


そしてビンゴ大会は終わった。
光輝は当たらなくて眉を下げながら「残念」と溢した。

「残念だったね。ちょっとおトイレに行ってくるね」

光輝にそう伝えて席を立ち上がる。


ビンゴ大会の間、ずっと考えていた。

席を立ったら光輝は此所から離れてしまうかもしれない。

話せるチャンスが無くなってしまうかもしれない。

だから伝えるって決めた。


「こ、光輝っ!」

「ん?」

私に呼ばれると顔を上げた光輝。


伝える、伝える、伝える……


ドコドコ激しく動く心臓の音が落ち着かなくて、とりあえずテーブルの上のオレンジジュースをゴクゴク飲むとグラスを戻す。
それでも落ち着かない私はドレスのスカートを握った。
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