GET BACK TOGETHER
「絵麻本人が決めたことなんだから他人が口出しすることじゃない」

榊原がそう言うと二人は溜め息をついた。

「絵麻、事務のお仕事はどうする?」

今俺は榊原の一言で絵麻の仕事を初めて知った。

「……入院はいつまでなの?」

絵麻が気になったようで訊ねた。

「お医者さんに訊かないと分からない」

「……そう」

榊原が答えると絵麻は俯いて返した。

きっと不安に思っているのだろう。

俺は絵麻に手を伸ばすと優しく絵麻の手を握った。

「絵麻、お金が心配なら今住んでる所を解約してもらって良い。いつまで居ても俺は構わないから」

真剣に伝えるが、絵麻は俯いたまま。

「俺を頼ってくれてありがとう」

絵麻は俺を選んでくれた。

今度こそ、俺は間違えない。

絵麻を絶対に助ける。
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