GET BACK TOGETHER
「元の絵麻に治るまで俺が傍に居ることにしたから。いつになるかは分からないけど」

雪那は固まったまま。

「だから仕事は雪那が打ち合わせに出て俺にメールで教えて欲しい。なるべく雪那一人でも対応出来るように上司には頼んだから」

「コンペはどうするの……?」

「諦める」

即答すると雪那が眉間にシワを作って何かを言おうとしたので、

「俺のことだから口出ししないで」

雪那に何かを言われる前に先手を打った。

「それよりも何とかして欲しい」

間髪入れずに頷くように強い瞳で訴える。
雪那は額に手を当てながら、はぁっと溜め息を吐いた。

「……分かった……何とかする……」

「助かる」




絵麻はとりあえず一週間入院することになった。

次の日、榊原に偶然会って聞いた。
絵麻はとりあえず二週間仕事を休めることになったらしい。

とにかく一週間、忙しかった。
俺は寝室を絵麻の部屋にした。
もう一つ部屋はあるが、見開きに出来る簡易用の扉だから気になるかなと思って。
リビングに俺用のソファベッドを買った。
あとは絵麻のために日用品を買ったり、家で図面が掛けるように準備したり。
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