GET BACK TOGETHER
トイレの鏡を覗くと念入りにした化粧はやっぱり顔が火照ったせいで崩れかけていた。
化粧を直しながらこれからのことを考える。


まず、六年前のことを話す。

あとはずっと忘れられなかったって伝える……。

フラれたら、キッパリ、諦める…………。


フーッと長い息を吐いてもう一度心を落ち着かせた後、トイレの扉を開けた。




「絵麻」

「え?」


トイレから出ると何故か目の前に光輝が居た。
光輝もトイレに来てたんだ。と考えていたら、光輝が私に近付いてきた。


「絵麻、二人で抜けない?」

フワリとまたあのシャンプーの香りを感じてドキリと意識した時、耳元の近くから声が聞こえてきた。


え?


そして少し離れた光輝と目が合った。

光輝は笑っていた。
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