GET BACK TOGETHER
『皆が文句言い始めてる。光輝に軽い仕事を回して貰ってるからさ』

仕事もこれ以上皆から苦情が上がるならどうにかしないといけないな。

「でも上司から一ヶ月許可は貰ってる。だから悪いけどなんとか皆を宥めてくれる?」

『……分かってる』

「雪那、ホントありがと」

「ユキナって、何……?」


その声に驚いて振り返ると、お風呂に入っていた絵麻がいつの間にか出ていて、しかも雪那との会話を聞いていたらしい。

絵麻が震えている気がする。

瞳も激しく揺れている。

胸騒ぎしかしない。


「やっぱり私を騙してるの!?」

久々に聞いた絵麻の叫び声。

『光輝?どうしたの?』

電話の向こうから聞こえてくる声に通話中だということを思い出して、「悪い、切る」と言って慌てて電話を切った。

「何でそんなに慌てて切ってるの!?それに彼女ってあの時言ってた!やっぱり私を騙してる!」

絵麻は身体を小刻みに震わせながら目から大粒の涙が流し始める。
呼吸は速く、浅い。
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