GET BACK TOGETHER
あれ?でもオカシイ。

光輝は彼女じゃないって言っていた。

あれ?私、なんで知っているの?

光輝とは六年以上、会っていないのに。

その時、ふと気付いた。

周りの光景。

デスクが沢山並んでいるその中に特殊な大きな道具。

あの道具って……建築の図面を描くための道具じゃ……。

そういえば私は何で此処にいるの……?


『明日職場についてきてくれない?』


そうだ、光輝に言われたんだ。

職場についてきてって。

でもそれなら、


「光輝って、もしかして、建築家になれたの……?」

「今更何の話してるの!?アンタ、それすらも知らなかったわけ!?」


光輝は建築家になるのが夢だった。
京都の大学に行ったのも尊敬する建築士の教授に教わりたかったから。

光輝は夢を叶えたんだね……。


「アンタの面倒を一ヶ月近くみてたせいで大事なコンペも諦めて、光輝は倒れたのよ!」


え……


彼女の言葉に私は固まってしまった。
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