GET BACK TOGETHER
そうだ、光輝はそう言った。
私に。


「光輝は私を解放したいって言ったんだ……」


その言葉を口から溢した時、頭の奥から私の声が聞こえてきた。


『私が此所に来たのは赤ちゃんを返して貰うため』
『光輝の精子を頂戴。あとは要らないから』
『触らないでっ!』


全部私の声。
でもそんな言葉を言った記憶は無い。

私が言ったの……?

身体の震えを感じながら思った。

きっと私が本当に言ったんだ。

だって光輝は私を解放したいって言ってたもんね……。

倒れてしまうほど、私はきっと光輝に迷惑を掛けてたんだね……。

光輝に罪悪感を感じると、涙が目の奥から這い上がってきた。


「アンタはいつも自分だけを守ることしか考えてない!自分だけが苦しいと思ってる!」


色んなことを思い出した。
でも未だ頭の中はグチャクチャ。
身体は震えている。
状況はまだ良く分かっていない。

でもね、私が悪いことは分かった。

ごめん、光輝……ごめんなさい……。

私は震える足を逃げるように後ろに動かした。
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