相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
それはあくまで俺の理想。
現実は厳しかった。

雅君の容体は安定して来たが、高屋夫妻は意識が戻らなかった。
梓さんを懸命に蘇生させたけど、脳に何らかの障害が残るかもしれないラインだった。

俺は雅君の為に生きて欲しいと願った。

でも、俺が望んだのはこんな形じゃない。

―――俺は残酷なコトしてしまった。

「奏弥さん…」

再び、考え込んでしまった俺を遥が呼ぶ。

「…オペ室に居た全員が彼女の蘇生を望んでいました…奏弥さん一人の責任ではないと思います」

「…遥…」

「…私達は出来る限りのコトをしました…後は梓さんの生命力に賭けるしかないですよ…」

「そうだね…」

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