ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!《宮ノ入シリーズ②の続編》
笑顔の直真さんが映し出された。
本能的に『あ、これ、やばいヤツ』と察した。

「確かに仕事(ネトゲ)は終わってますけど」

『徹夜でゲームか?会社を休んだらしいな』

すでに休んだことが筒抜けになっていた。
スパイ、スパイがいますよ!?
私の周りに!

「裏切者がどこかにいるみたいですね!!」

『人事部長は俺の味方だ。有里が休むと連絡してきたら、俺に連絡を寄越せと言ってある』

あっ、あいつー!!
私が電話した時は『有給ですね、わかりました』としか言わなかったのにー!!
宮ノ入に私の味方はいないの!?
こんな悪魔のような男に従う世界を、勇者よっ!救って!

『有里。また馬鹿なことを考えているんだろうが、話を聞けよ。一緒に夕食を食べよう』

「え?夕食?海外にいるんじゃなかったんですか?」

『空港だ。お前が寂しいだろうと思って早めに出張を切り上げてきた』

「えええええっ!!!っと―――わ、わぁ、嬉しいな……」

『俺がいない間、きちんと生活していただろうからな?』

「も、もちろんですよー!やだなー!!」

『早く帰ってきて嬉しいだろう?有里?』

綺麗な顔で微笑んで―――狡い人だ。
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