青空

上を向きたいけど 幸矢

ジュースをもらって少しは元気になれた
俺の分まで買ってくれるってどこまでいいやつなんだ

あれから1週間
初の試合
あいつの言った通り、自分に
自信をもって頑張りたい

初戦は大丈夫だった
「下村、ナイス!もう、失敗すんなよ!」
幸矢「うっす!」

タメなのに上から目線、、

--ピーっ。
審判「終了ー!」
「くそっ」「でたよ?下村のやつ」
「やっぱ、こんでよし」

また、俺のせいで負けた
2試合まではいい調子であとは他のやつが
カバーしてくれたけどだめだった

「やる気ねぇならくんな。お前は帰宅が1番
お前以外やったら完璧だぜ!」

もう、いいんだ。俺は必要ない。
ばかみたい。
辞めた方が相当、楽。

翌日、退部届を持って職員室に向かっていた
これが正しい。
このまま残っても何の自信もつかない

日向「下村くん!」
幸矢「あ、、うす。俺、サッカー辞めるから」
日向「これ、かして」
え?退部届?
幸矢「え?」日向「いいから!」

その瞬間、日向が退部届を破った
幸矢「おい!何、してんだよ!」
日向「こっちのセリフだよ。負けたからって、何言われたからって辞めるの?ばかじゃないの?」

みんながチラチラ見てる

日向「とりあえず、あっち行こうよ」

何、あいつは勝手なことばかりするんだ。

日向「試合で負けたんでしょ。うちのクラスのガキ共が言ってたよ。もう、下村は来ねーだろって。だから、もしかして、、って思ってA〜Cを探していた。ガキ共にはばかじゃないの?ってだけ言い残して行ったわ。」
幸矢「まだ、言ってるんだ。俺も信じた。信じても信じてもだめなら辞める方がよっぽどいい。」
日向「あのね、下村くんは逃げる道しか知らないの?負けてさ、見直ししてない?例えばいけない所を見つけてあいつらに見返せるように練習するとかさ」
幸矢「、、」

そんなの思ったこともなかった。
だめだったら何もかも諦めてばかり

日向「でしょ?うちも応援してるから。逃げる前にうちに連絡ちょーだい。E組の川越日向!うじうじする奴が1番きらーい!w」
幸矢「おう。サンキュー」
日向「あんたのことは知ってるよ。ガキ共がしょっちゅー、話題にしてるから。Cの下村幸矢くんでしょ。」
幸矢「お、おう、、あいつらー、、部活以外にも話してたのか、、」
日向「そうそう!悔しいでしょ?せっかく話すなら下村って最初はだめだと思ったけど案外すげーよなとかのがよくない?そん時はうちもほんと、すごいよねー!とかのるし!」
幸矢「おー!何か燃えてきた!今日の放課後から頑張る!サンキューな!この破れたの捨てて教室戻るわ!」
日向「いいよー!頑張れー!」
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