聖夜に身ごもったら、冷徹御曹司が溺甘な旦那様になりました
 玲奈は妊娠検査薬の入った袋を彼の顔面めがけて投げつけた。肩を震わせ、きっと彼を見据える。

「知らないです、妊娠なんて。記憶にありませんから!」

 十弥はおもむろにソファから立ちあがると、玲奈の前に膝をついた。怒気をはらんだ射抜くような目で玲奈をとらえると、彼女の背中に腕を回した。耳元に唇を寄せ低くささやく。

「なら、君が思い出せるようあの夜を再現してやる」

 びくりと身体を強張らせた玲奈の耳を十弥はぺろりと舐めた。

「君は耳が弱かったな。それから……」

 細い首筋に軽くついばむようなキスを落としながら、十弥は玲奈の身体をゆっくりと押し倒す。彼の熱い唇に強く吸われた玲奈の肌がぞくりと粟立つ。会社では決して見せない、情欲の滲んだ彼の顔に、玲奈の胸はざわめいた。

 あっという間にパジャマのボタンが外され、彼の手が白い素肌に直接触れる。

「ここも好きだったな」

 彼はブラの肩紐をするりと落とすと、桃色に染まる頂を指先でぴんと弾く。

「あ、んんっ」

 敏感な場所を優しく押しつぶすように刺激され、玲奈はたまらず身をよじった。抗えない快感に玲奈の瞳は潤んでいく。それを見た彼はふっと笑う。
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