エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。



「あっ、新本さん……」


 振り向くと以前会った千晃さんの上司である荒木さんがいた。


「どうしたの、こんなとこで。小鳥遊なら夜勤だし、中いるよ」

「入れなくて、どうしようかなと思っていて……あの、スマホ忘れていっちゃったので届けにきたんです」

「あーそうなんだ。うん、事情は分かった。俺が連れてくるから待っててもらえる?」

「えっ、でも新本さん。帰るとこだったんじゃ……」


 そう言って止めたが「大丈夫、大丈夫」と言ってもう病院内に入って行ってしまった。



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