エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。



「まな板に押しつけるようにお腹に斜めに切り目を入れて、それから塩胡椒をまぶして二十分置いておくっと。その間に卵液作ろー」


 私は手を洗うと、小さいボールを出してそこに卵を割って溶きほぐして小麦粉を少し加えて混ぜて卵液の出来上がり。

 そして海老から出てきた水分を取り、小麦粉を少しはたき卵液につけてパン粉につけて軽く握りパン粉をしっかりとつける。

 パン粉をつけたエビを無水鍋に入れて米油を海老の半分入れて蓋をし火を中火につけ、パチパチと音が聞こえてきたら蓋を開けて裏返す。また蓋を閉めてパチパチと音が聞こえるまで待った。



「ふぅ〜もう、11時だ……もうそろそろ千晃さん帰って来るかなぁ」


 私は一昨日買ったキャベツを千切りにしサラダボールに入れてラップをかぶせると冷蔵庫に入れた。

 その次に雪平鍋を取り出し、先ほどの海老の頭を空炒りして白い泡が出てきたら水を入れると十分ほど煮込む。煮込んでいる間にエビフライを見て裏返しをしながら揚げ目がついたのを確認するとキッチンペーパーを敷いたお皿に入れた。

 そして煮込んだ後は違う鍋にザルを入れて濾す。




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