天才外科医と身ごもり盲愛婚~愛し子ごとこの手で抱きたい~
シーツの上で自然と重なったお互いの手を握り合い、勇悟の熱を受け入れる。指とはあまりにも違う大きな存在感が苦しくて、少しだけ痛い。
なのに、その痛みさえうれしくて、勇悟への愛しさが増す。
「ずっと、お前とこうしたかった」
私を気遣っているのか、すぐには動かさないままで勇悟が呟く。彼のぬくもりに全身を包まれながらそんな風に言われて、目の端から思わず涙がこぼれる。
「私も……勇悟とこうなれて、幸せだよ」
熱でうるんだ視線が絡み合い、勇悟がたまらなくなったように私にキスを落とす。
彼の言葉が嘘かもしれないことは、今だけ忘れよう。誕生日の夜くらい、幸福な夢を見たっていいでしょ?
誰にともなくそう問いかけた後は、勇悟が与えてくれる快楽にひたすら飲み込まれていった。
*
その夜、私は夢を見た。背景も何もない真っ暗な中で、聡悟くんが寂しそうに笑っている夢だ。
彼には申し訳ないと思う。だけど、やっぱり自分の心が求める人と一緒になりたいから――。
『ごめんね……聡悟くん』
私は夢の中で彼にそう懺悔し、勇悟と生きていくことを改めて決意した。