苺にはもうなれない

「今日の小森さん、オレが1番はじめに声かけたかったです……」

「?どういうことですか?」
よく分からない。



「だって、今日可愛いから」




……っ!!!!!






胸キュンしたことで体中の血液が沸騰するかと思った。




武岡さんは腕時計を見て、
「映画、間に合いませんでしたね。オレのせいでごめんなさい」
と謝った。

それから、
「あれ?なんか顔赤くないですか?」
と不思議そうにしている。






武岡さんのせいですよ!







「これからどうします?」

映画館をとりあえず出て。

武岡さんが私に尋ねた。


「ケーキ買って、レンタルショップで映画を借りませんか?」
我ながら良いアイディアだと思って、自信満々に言う。


武岡さんは、
「あー……」
と、何故か考えこんだ。











「小森さん、それだとどっちかの自宅に行くことになりません?」


「あ、そうですね?」

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