『ミステリアスと噂の遥くんが、2人になると甘すぎるんです』
「本当に、ここが私の部屋? ドッキリじゃなくて?」

ドアの方を振り返ると、ママは満足そうに微笑んだ。

「そうよ。今日から、ここが綾乃の部屋になるの」


その言葉に、私は目眩がするほど輝いたものを感じた。


だって、これまでは自分の部屋なんてなかったから。

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