ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
隙あると思っていないけれど、ジェラルドから逃げられる気はしてない。




恥ずかしささえ我慢すれば、このまま大人しくしていた方が正解。



「はあ、もっとルチアと愉快な事をしようと思ったのにな。」



わざとらしく眉を下げるジェラルド。



「おい、昨日ルチアをお前の都合に巻き込むなと言わなかったか?」



「さあ、そうだったかな?」



駄目だこれはという感じでアランもそれ以上は何も言わなかった。









そのまま私を横抱きにして結局部屋まで送ってくれたアラン。



彼は笑みを浮かべながら、私に問いかける。
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