星に愛された彼女は
「そうだよー!僕のこと怜って呼んでよ!名前で呼んでくれたの最初だけじゃん!」
「んー、最初は普通に友達だったしねぇ。」
「え……い、今は違うの?」
「ほらぁ、今は仲間だから…二人は上だしねぇ」
「確かに僕と美玲は総長と副総長だよ?でも…寂しいよ。」
シュンとする怜にルイはあわあわする。
「い、いや…その……あー…れ、れーくん。」
「っ!わぁい!ルイ、呼んでくれたぁ!」
「……」
ルイは無言の中、心の中で慌てていた。
んー、れーくんを名前呼びしちゃうとその勢いでそーちょーも呼べって言うからなぁ…
ルイはただ美玲と呼ぶ勇気がなくそーちょーと呼んでいただけだった。
声に出さなければ言えるんだけどねぇー…
自分が美玲と呼んで振り向いてもらえる所を想像する。
……これ…は…
「むぅ…」
だいぶ恥ずかしい…
でも…嬉しいかな
ルイは静かに熱くなった自分の顔を腕で隠した。