星に愛された彼女は
「僕だよ、怜だよ。そろそろ起きて、ね?」
「………」
話し掛けるけどやっぱり返事はない。
美玲はこの状態になると近くの奴に喧嘩を仕掛けてくる。
大方シュンの時も、後ろから闇討ちで首でも絞められて息できなくて赤くなっただけなんだろうけど…
なんてボーッと考える。
「な…が…」
「へ?」
ボソリと美玲が喋ったので耳を傾けた。
「なぁぁぁにが!」
ガバッと僕の上から退いて横に寝転がってきた。
あ、本音モードだ。