星に愛された彼女は
「よーし、おい女行くぞ」
利樹が私の手首を掴んで引っ張ってくるのをバレない程度に抵抗する
「なにする気?」
触んなよ...はぁ、変装なんかなかったらな...
「ここでは視線が気になりますからね、少し静かな所で話したいだけですよ」
春也はにこりと、なにもしません、という雰囲気を出しながら話すが少しも信用出来なかった
「信じられない、離してくれる?」
「おい、まじでお前調子乗んなよ」
利樹は掴んでいる手に思いっきり力を込めてきた、周りにバレないようにするためだろう
「ッ...」
私は痛くなかったが急なことで思わずビクッと身体を震わせてしまった
いつもだったらすぐに振り払えるけど...ほんと、バレないようにするのも大変だ、めんどくさくなってきた...次変なことしてきたら殴ってやる
そう考えて自分を落ち着かせた
「利樹...手を出すなと言ったでしょう」
「こーいうプライド高そうな女には力で教えてやった方が早いんだよ、ほら行くぞ」
利樹グイッと力いっぱい引っ張ってきたせいでぐらりと体勢が前に崩れそうになる。