【短】お前が誰のものか分からせてやるよ。
瑠衣と過ごしたい女の子は大勢いるのに私だけ申し訳ないと思いつつ、結局誘いに乗った。
瑠衣の住んでいたマンションに、ご馳走と高いお酒を買って行って、好きな映画を観たり、ゲームをしながら他愛のない話をして楽しく過ごした。
お酒を飲みすぎたせいなのか、二人ともいつになくハイテンションで盛り上がっていたんだと思う。
それから、気が付けば寝ていて目が覚めたのはすっかり暗くなった夜。
ゆっくりと起き上がり隣を見たら、いつ見ても綺麗な瑠衣の寝顔が見れた。
んー、瑠衣の家に来てからどうしたんだっけ。
そうだ、食べた後のお皿やグラス、ゲーム機やDVDを全部そのままにして、電気も消さずに寝てしまったんだ。ちょっと羽目を外しちゃった。
……見事に散らかってる。私が家にお邪魔してるんだから、片付けないと。
それにしても、変な体勢で寝たから体が痛い……今何時?
わー、終電ギリギリだ!今から急げば間に合うかも。