【短】お前が誰のものか分からせてやるよ。
触れるか触れないかくらいの距離で軽くこすられる度に、声が漏れる。
こんな風にされて反応しないわけないじゃない。
敏感なところを甘く刺激されると、体がはしたなくビクッと震えてしまう。
体が言うことをきかないってこういうことを言うんだろうか。
よせばいいのに余計なことを考えて、恥ずかしさがぶり返した。
声が出てしまうのが恥ずかしくて唇を噛んでいたら、もう何度目か覚えていられないくらいのキスが降ってくる。
「我慢しなくても、大丈夫」
「なんのこと……?」
「今、ここにいるのは俺たちだけだ。だから……」
“いっぱい、気持ちよくなれよ”
瑠衣の薄い唇で甘い言葉を紡いだか思えば、指が伸びて胸の先をきゅっと摘ままれる。
今までさんざん焦らすような軽さで触れられていたから、体の芯まで痺れるような気持ちよさはただの不意打ちだ。大きな声をあげて、背中をのけぞらせてしまった。
「月乃は可愛いな」
瑠衣が私の首筋を唇でなぞっている。舌を這わせて、吸われて、そうしながら二本の指で胸の先をこねて、擦り合わせた。
「あ、んっ……そこっ、あ、ああ…やだ……!」
「ここも吸ってほしい?」
「そんなこと……ん、はぁ…っ……」
だめって言っているのに。首筋から鎖骨を辿った彼の舌に、胸をゆっくりなぞられる。付け根から何度も舐めあげられて、ため息が洩れた。ああ、ぞくぞくする。
気持ちよさっていうよりかは気持ちよさの予感……って言ったほうがぴったり来るような感覚。どうして予感なのかと言えば、……一番感じてしまう胸の先を避けるように舐られているから。
嘘、また焦らされている。
せめて指で触れてほしいと思っても、大きな手は私の腰をすっぽりとつかんで撫でているだけだ。
もどかしくて、変になってしまいそうだよ。
「月乃はどうしたいのか、聞きたいな」
「うんっ………」