(仮)愛人契約はじめました
「ちょっと、三条、大事にしなさいよ。
 ほんとうにいい人なんだから。

 他の使用人たちもよ」

 そう言われ、月子は黙る。

「あんただって、いつまでもお嬢様でいられるとは限らないわよ。
 好きになった男が貧乏人だったらどうするの?」

 いやいや、お母さん、と唯由が口を挟んだ。

「貧乏生活もなかなか楽しいよ」

「待て待て待て」

 蓮太郎が唯由の言葉に異を唱える。

「手土産買うのに、店ごと買い占めるような奴が貧乏生活とか言うのおかしくないか?」

 月子と早月が、唯由ならやりそうだ、という顔をして笑っていた。



 
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