政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
 それからデザートが運ばれてきて、しばし他愛ない話で盛り上がっていると航君からメッセージが届いた。

 仕事が終わり、家具店で待ち合わせしようというものだった。それを瑠璃に伝えると素早く立ち上がる。

「お姉ちゃん、行こう!」

「待って、どこの家具店に行くかまだ返信していないから」

「それなら大丈夫! 事前にお義兄さんには伝えてあるから」

 いつの間に?
 瑠璃はびっくりする私のほうに来て手を掴んだ。

「ほら、お姉ちゃん早く」

「わかったよ」

 そんなに家具を選びに行くのが楽しみなのかな?

 いつも以上にはしゃぐ瑠璃が可愛くてたまらない。

 会計を済ませて大通りに出ると、瑠璃はタクシーを停めた。そして先に乗り込むと、運転手さんにメモ紙を渡す。

「ここまでお願いします」

「はい、わかりました」

 私も乗ってシートベルトを締めると、タクシーは走り出す。

「行きたいところをメモに書いてくるなんて、ずいぶんと準備がいいね」

「まぁね」

 そう言って瑠璃は窓の外の景色に目を向けた。

 私も航君に今タクシーで向かっていると送信し、瑠璃に必要な家具を考える。そうこうしている間にタクシーは目的地に到着した。
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