政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「はい、着きましたよ」

「ありがとうございました」

 なぜか瑠璃が支払いを済ませて早く降りようと急かす。

「ちょ、ちょっと瑠璃?」

「タクシー代はお義兄さんから預かっていたの。みんな待っているから早く行こう」

「みんなってどういうこと?」

「いいから早く」

ぐいぐいと背中を押されてタクシーから降りると、そこは航君とお見合いをしたホテルだった。

「どうしてここに?」

「それはあとのお楽しみ。とにかく時間がないから早く」

 困惑する私を連れて瑠璃が向かった先は、最上階にある個室。そこには数名の女性スタッフが待ち構えていた。

「姉のこと、よろしくお願いします」

「はい、お任せください。妹様も別室にてご準備をお願いします」

「え? 瑠璃どういうことなの?」

 家具を見に行くんじゃなかったの? それに航君は?

 わけもわからぬまま残された私は、服を脱ぐよう言われ戸惑う。

「まずはお着替えをしていただけませんと、メイクに移れませんのでお願いします」
< 217 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop