挑発のライン・アイドル育成計画とは(恋する瞑王シリーズ3)
<冥府の王宮・6>

「失礼します。瞑王様」
レナが入ってきた。
神蔵は助け船が来たと思ったが

「それでは明日からのスケジュールを発表します。

現世でマンションを取ってありますので、合宿になります。

近くのビルにあるレッスン場は
押さえてあります。

神蔵様、必要な物はカラス便で
連絡をいただければ、用意いたします」

レナは神蔵を見た。
「神蔵様は本日中に、マンションに御移動をお願いします。

瞑王様は、明日朝に行かれますので」
神蔵も深いため息をつき、答えた。
「わかりました」

神蔵は、うつぶせになって
こちらを見ようともしない
瞑王に向けて、丁寧に礼をした。

それから、レナの後をついて退出した。

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