挑発のライン・アイドル育成計画とは(恋する瞑王シリーズ3)

瞑王と神殿神官との合宿生活

<マンション・1>
<合宿生活のはじまり>

活動拠点は、都心の一等地の
高級マンションだった。

グランドピアノの置いてある
リビング、
キングサイズベッドが置いてある寝室が一つ、
パソコンが複数おいてある
作業部屋が一つ、
後は風呂、キッチンだが・・・

神蔵は疑問に思った。
「俺はどこで生活するんだ・・
寝るんだ?」

不動産業者のように、案内をしてくれたレナに尋ねた。
「・・あの・・俺はどこで寝ればいいかな・・」

キングサイズのベッドはひとつ。
まさか一緒ということは・・
ありえないだろう。

「あらぁ・・そうねぇ・・
考えてなかったけど・・・
好きな所で適当に・・」
レナが至極当然と、いったように答えた。

ああ、冥府はかなりアバウトで
どんぶり勘定、出たとこ勝負
というのを聞いたが・・・

「瞑王様がいらしたら、相談を
しましょうね」
レナは軽くいなしてしまった。

神蔵は素早く脳内で計算した。
こんな都会のいい場所で
住処(すみか)を探すのは大変だし、

ホテルの宿泊は、経費で落ちるのだろうか・・・
冥府の経理がダメといったら・・
困るし・・・

神蔵は天界の属性にしては、
現世事情には詳しかった。

彼自身の仕事で、
現世の音楽業界のチェックが、
欠かせないものだったから、
日ごろから色々な情報は
入っていたのだ。

今日はしかたがないので、
寝袋を用意して
パソコンの作業部屋を、寝床に
することに決めた。

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