挑発のライン・アイドル育成計画とは(恋する瞑王シリーズ3)
<貞操の危機事件・その6>

「申し訳・・ありません」
「うん・・」

肯定なのか、否定なのか・・
わからないが、
瞑王は、神蔵の腕の中にとどまっていた。

神蔵は壊さないように、そっと抱きしめた。

瞑王からは、
スズランの香りがする。

スズランは毒があるが、香りは
甘くかぐわしい。

冥府の王にふさわしい香りだ。
エリカの花は、スズランに似ている。

その花言葉は<孤独>
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