従者は惜しみない愛を捧げる―――流浪の落ち延び姫と双頭の獅子
「いけません、アマーリア様! どうかお待ちください」

 リナルドを捕らえたルキノは、当然ながら烈火のごとく怒り出した。同様に、数少ない使用人たちも少年に疑いの目を向けた。

「こんな得体の知れない若造をおそばに置くわけにはまいりません。もし本当に警備兵だったとしても、顔にこれほどの傷をつけられるようでは役に立ちますまい」

 しかし彼もまた、最終的にはリナルドの同行を認めざるを得なかった。試しに剣を合わせてみたところ、たちまち打ち負かされてしまったのだから。

 その若さにもかかわらず、リナルドは卓越した剣士だった。
 彼が従者となり、さらに手ずから指導してくれた結果、アマーリアもまた優れた剣の使い手となることができたのだった。
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