天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
彼は田辺雪也といって国内で有数の医療機器メーカーの御曹司で、年は三十歳。父が二年前に勝手に設定した見合い相手だ。
私は見合いを断るよう父にお願いしたが、『雪也くんは好青年だからお前の結婚相手に相応しい』と言って聞き入れてくれなかった。
田辺さんは事あるごとに食事に誘ってきて、そのことを知った彼の元カノが父の会社に乗り込んできた。
私の腕の傷はその時できたもの。
彼女が手に持ったナイフがキラッと光って、それで腕を切られた。
だが、ある意味私はそれで救われたのだ。
父は田辺さんの人間性に疑問を持ち、破談にした。
田辺さんの元カノは私との縁談が持ち上がったから捨てられたらしい。
優しそうに見えても金や地位のためなら恋人をも簡単に捨てる非情な男なのだ。
それだけではない。
田辺さんが私の飲み物になにか薬を入れたのを見たことがある。
この怪我がなかったら、父は彼との縁談を私の意思に関係なく進め、結婚させられていたかもしれない。
柔和な顔をしていても彼は危険人物。
私は見合いを断るよう父にお願いしたが、『雪也くんは好青年だからお前の結婚相手に相応しい』と言って聞き入れてくれなかった。
田辺さんは事あるごとに食事に誘ってきて、そのことを知った彼の元カノが父の会社に乗り込んできた。
私の腕の傷はその時できたもの。
彼女が手に持ったナイフがキラッと光って、それで腕を切られた。
だが、ある意味私はそれで救われたのだ。
父は田辺さんの人間性に疑問を持ち、破談にした。
田辺さんの元カノは私との縁談が持ち上がったから捨てられたらしい。
優しそうに見えても金や地位のためなら恋人をも簡単に捨てる非情な男なのだ。
それだけではない。
田辺さんが私の飲み物になにか薬を入れたのを見たことがある。
この怪我がなかったら、父は彼との縁談を私の意思に関係なく進め、結婚させられていたかもしれない。
柔和な顔をしていても彼は危険人物。