天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
苦手とかいうレベルではなく、彼の目を見るだけで悪寒がする。
「茉莉花さん、大丈夫?」
田辺さんが私に触れてきてゾクッとした。
声は優しいがその目は冷たい。
早く彼から逃げなければ。
そう思うのに身体が動かない。
「茉莉花ちゃん、手続き終わった……って顔真っ青じゃないか?」
長野先生が病室に現れてハッとする。
「すみません!ちょっと具合悪くて代わりの者に対応してもらいます」
田辺さんの顔は見ずにそそくさと病室を出てナースステーションに戻ろうとしたら、ドンと誰かにぶつかった。
「あっ、ごめんなさい」
すぐに謝って相手の顔を見たら、氷室先生だった。
「茉莉花ちゃん、どうしたの?顔色悪いよ」
「先生……」
先生に会ってホッとする自分がいるが、ここで甘えてはいけないと思った。
「な、なんでもないです」
そう答えるも、声が震える。
「なんでもなくない」
先生は私の手を掴んで医局に連れていくと、ソファに座らせた。
「先生……手術があるんじゃあ?」
「茉莉花さん、大丈夫?」
田辺さんが私に触れてきてゾクッとした。
声は優しいがその目は冷たい。
早く彼から逃げなければ。
そう思うのに身体が動かない。
「茉莉花ちゃん、手続き終わった……って顔真っ青じゃないか?」
長野先生が病室に現れてハッとする。
「すみません!ちょっと具合悪くて代わりの者に対応してもらいます」
田辺さんの顔は見ずにそそくさと病室を出てナースステーションに戻ろうとしたら、ドンと誰かにぶつかった。
「あっ、ごめんなさい」
すぐに謝って相手の顔を見たら、氷室先生だった。
「茉莉花ちゃん、どうしたの?顔色悪いよ」
「先生……」
先生に会ってホッとする自分がいるが、ここで甘えてはいけないと思った。
「な、なんでもないです」
そう答えるも、声が震える。
「なんでもなくない」
先生は私の手を掴んで医局に連れていくと、ソファに座らせた。
「先生……手術があるんじゃあ?」