天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「いい印象が持てなかったってなにかされたの?」
「彼の目が怖かったんです。それに、食事した時、彼が私の飲み物になにか薬を入れるのを見たんです」
私がトイレに行っている間に田辺さんがなにか薬をシャンパンに入れるのが見えた。
たまたま気づいたからよかったけど、もし知らなかったらどうなっていたか……。考えると怖い。
田辺さんはきっと是が非でも片岡製薬と繋がりがほしいのだ。
「そのことを父や兄に言ったのですが、ただ見合いを断りたいだけだと思われて信じてもらえませんでした。でも、私が彼の元カレに襲われて腕を怪我して、さすがに父もマズいと思ったのでしょう。完全に破談になりました」
「そうか。話してくれてありがとう。その患者さんの対応は他の人にしてもらうから。それとなにかあった時は必ず俺か小鳥遊に言うこと。約束して」
彼の曇りなき綺麗な目を見て返事をした。
「はい。ありがとうございます」
少し前まではよくわからない人だと思っていたけど、氷室先生はこんなにも私のことを心配してくれる。
「彼の目が怖かったんです。それに、食事した時、彼が私の飲み物になにか薬を入れるのを見たんです」
私がトイレに行っている間に田辺さんがなにか薬をシャンパンに入れるのが見えた。
たまたま気づいたからよかったけど、もし知らなかったらどうなっていたか……。考えると怖い。
田辺さんはきっと是が非でも片岡製薬と繋がりがほしいのだ。
「そのことを父や兄に言ったのですが、ただ見合いを断りたいだけだと思われて信じてもらえませんでした。でも、私が彼の元カレに襲われて腕を怪我して、さすがに父もマズいと思ったのでしょう。完全に破談になりました」
「そうか。話してくれてありがとう。その患者さんの対応は他の人にしてもらうから。それとなにかあった時は必ず俺か小鳥遊に言うこと。約束して」
彼の曇りなき綺麗な目を見て返事をした。
「はい。ありがとうございます」
少し前まではよくわからない人だと思っていたけど、氷室先生はこんなにも私のことを心配してくれる。