御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
部屋に戻ると玲音はまだ夢の中にいた。白木さんは玲音の荷物を運び入れ、帰って行った。

私はおにぎりを食べた後、玲音が起きるのを待っていたが、2時間経っても3時間経っても玲音は起きず、不覚にもベッドの上でそのままスヤスヤと眠ってしまった。



朝焼けが始まる頃、リビングに行くと彼は既に起きていてカーテンを開けて窓の外を眺めながら両手を上げて伸びをしていた。

「おはようございます」

私が挨拶すると淡い光で優しく照らされた彼が振り向いた。

「おはようございます。なんだか不思議ですね。朝起きておはようという人がいるというのは」

「お邪魔でしたか?」

「いいや。お腹すきましたか? コーヒーでも淹れましょう」

「ありがとうございます。朝ご飯食べますか? 良かったら作りますよ」

私はキッチンに行き、彼も後ろからついてきてコーヒーを淹れてくれていた。

「コーヒーなので朝ごはんは洋食ですかね?」

「ええ。お願いします」

トーストとハム&エッグにサラダというとても簡単な朝食を彼の淹れてくれたコーヒーと一緒に食卓に並べ、向かい合って座った。

「この結婚についてですが、念のため契約書を作ろうと思います」

「契約書ですか?」

「ええ。お互い何も知らないので互いの要望を確認するためにも必要と考えました」
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