みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~
「妹が死んですぐは、病院の手続きやら葬式の手配やら、いろいろやることがあって気も張ってたんだけど、四十九日の法要をしてもらったら、なんだかプツンと糸が切れたみたいに身体中から力が抜けちゃって」

わたしの目は大洋をまっすぐに捉えていた。
 さっきよりはいくぶん、顔に精気が戻ってきている。

 大洋は続けた。
「もう何もする気が起こらなくなった。仕事にも復帰しないで一日中、酒浸り。おれ、両親も事故で死んで、肉親は妹だけだった。ああ、おれ、ひとりなんだと思ったら、猛烈に寂しくなった。そんなとき、美羽さんのことが頭に浮かんできて。会いたくてたまらなくなったんだ。美羽さんの迷惑をまるで考えないで……」

「大洋……」

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