みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~
「遺影が突然ばたんと倒れたんだよ。妹がおれを叱ったんだろうな。わたしの分まで生きてくれなきゃ困るって。こいつ、身体は弱かったけど、人一倍気は強かったから」

 あの夜、大洋はわたしに救いを求めに来てくれた。

 それなのにわたしは、理屈に合わない嫉妬に振り回されて、ひどい言葉をぶつけた。

 もし本当に大洋が死んでいたら、彼のお墓の前でそんな言い訳をしたのだろうか。

 取返しのつかないことをしたって一生後悔したんだろうか。

 そう考えたら背筋がぞくっとして、無意識に自分の身体に腕を回していた。

 
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