みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~
 たいした意味もなく発された言葉に縋らなければならないほど、殺伐とした毎日を送っていたのかと思うと、胸が張り裂けそうに痛い。

 わたしは泣きながら大洋の首に手を回して縋りついていた。

「ごめんね。あんなこと言って、あなたを傷つけてしまって。ごめんね……ごめん」

 大洋はわたしの背に両手を回し、力いっぱい抱きしめた。

「美羽さん、好きだ。ずっとおれのそばにいてほしい」
 大洋の胸のなかで、わたしは何度も頷いた。



 
< 107 / 132 >

この作品をシェア

pagetop