みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~

――運命なのかな。おれたちが出会ったのは。


 大洋の声が、今、耳元でささやかれているんじゃないかと思うほど、鮮やかによみがえる。

 彼を起こさないように、わたしはそっと寝返りを打ち、その安らかな寝顔を見つめた。

 これが、たとえ運命の出会いじゃなかったとしても、わたしが運命にしてみせる。
 大洋が苦しんだ今までの不幸を帳消しにするほど、ふたりで幸せになる。

 その想いがずっと、心のなかで響きつづけていた。

< 114 / 132 >

この作品をシェア

pagetop