みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~
 大洋を愛おしむ気持ちで胸がいっぱいになる。

 わたしは伸びあがり、自分から大洋の首に腕を回して抱きついた。

「大洋…好きだよ」
「おれも」

 キスが繰り返されるたび、2人の間の熱が高まっていった。
 
 ベッドに横たえられたわたしの上に、大洋が覆いかぶさってくる。

「本当はもうずっと、美羽さんが欲しくてたまらなかった」

 額に頬に口づけの雨を降らせる。

 手がブラウスにかかって、器用にボタンが外されていく。

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