みうとうみ ~運命の出会いは突然に~
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「で、誰ですか。あれ。彼氏?」
「違う。例の傘の子」
「えーっ、何でまた図書館にまで」
翌日の昼休憩。
わたしはかいつまんで事情を話した。
「ってことは、ホストなんだ。その子」
「うん。お店勤めじゃないって言ってたけど」
「それ、美羽さんをハメて、客にしようとしてるんですよ。ぜったい」
神妙な顔で言う咲ちゃんを見て、わたしは思わず吹き出した。
「ハメるとか、そんなに悪い子じゃないんだよ。たまたま職業がホストってだけで。それになんだか気が合うんだ」
昨日も食事をしながら、「本って面白いんだな。もっといろんな本が読みたくなった。ねえ、なんかおすすめある?」って、きらきらした表情で言っていた。