みうとうみ               ~運命の出会いは突然に~
 うーん。確かに。

 逆の立場だったら、わたしもきっとそう言ってた。

 でも、大洋は、本当に下心はなさそうなんだけど。

 とはいえ、大洋がなんでわたしを誘ってくれるのか、イマイチよくわからないのも事実だけど。

 咲ちゃんは続けた。
「百歩譲って相手に悪気がないとしても、ホストって言えば、女性を扱うプロですよ、プロ。百戦錬磨の強者。美羽さんが太刀打ちできる相手じゃないですよ」

「太刀打ちって、大げさ。ただごはん行っただけだし」

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