みうとうみ ～運命の出会いは突然に～

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　それからも大洋は気が向くと、ふらりとわたしの前に現れた。

　あるときは駅の改札に。
　あるときは図書館に本を借りに。

　飲みにいくことが多かったけれど、時間がないときはお茶けだけして帰ることもあった。
　飲み代は大洋の方がたくさん食べるし飲むから、７：３。

　よっぽど遅いときはアパートの近くまで送ってくれるけれど、バイバイと手を振って別れるだけ。


　ようするに、大洋はわたしを飲み友に認定したらしい。

　年齢も育った環境もまるで違うのに、話をするうちにたくさんの共通点が見つかった。

　和食党で、お洒落なカフェより居酒屋や定食屋が落ち着くところ。

　好きな映画はスカッとするハリウッドのアクション映画。
　でもホラーは苦手なところ。